伊勢真一監督特集

2022年6月18日~7月1日(日替わり上映)

『奈緒ちゃん』
[1時間38分/日本/1995年]
出演:西村奈緒/西村信子/西村大乗/西村記一

てんかんと知的障がいをもつ少女・奈緒ちゃんの、8歳から成人式までの12年間を追ったヒューマンドキュメンタリー。障がいのある子を持つ家族の日常を、淡々と、そして静かに見つめ続け、映画は“しあわせ”について問いかける。伊勢真一監督の自主製作、自主上映による映画創りの処女作。

『ルーペ カメラマン瀬川順一の眼』
[1時間30分/日本/1996年]

戦前・戦中・戦後にわたって、ルーペをのぞき続けたひとりの映画人、瀬川順一(『奈緒ちゃん』のカメラマン)の記録。「誰もわかっちゃいないんだ!カメラマンはいないけど、いるんだ・・・」カメラマンを描いた初めてのドキュメンタリー。

『大丈夫。ー小児科医・細谷亮太のコトバー』
[1時間25分/日本/2011年]
出演:細谷亮太

40年間近くにわたって小児がん治療の最前線に立ち続けてきた医師・細谷亮太の10年間の発言記録と、俳人・細谷喨々として、「いのち」のことを詠み続けた作品の数々を紹介します。『風のかたち』の姉妹編にあたる、俳句で綴るヒューマンドキュメンタリー。

『小屋番 涸沢ヒュッテの四季』
[1時間9分/日本/2013年]

「小屋番」を知っていますか?北アルプス・穂高の山ふところに抱かれた涸沢ヒュッテを舞台に、山の影武者「小屋番」たちの日々を追います。春夏秋冬それぞれに美しい四季の巡りの中で、山に生きる男衆、女衆の物語が描かれます。

『シバ 縄文犬のゆめ』
[1時間39分/日本/2013年]
出演:照井光夫

「風のかたち」「大丈夫。」「傍(かたわら)」といったヒューマンドキュメンタリーを多数手がけてきた伊勢真一監督が、縄文犬と呼ばれることものある柴犬の純化と保存に取り組む「天然記念物柴犬保存会」会長・照井光夫さんと、その仲間たちの3年間を記録したドキュメンタリー。縄文時代に人間の狩りに伴い、ともに暮らした日本犬を理想とし、柴犬をその理想に戻す保存活動に取り組む照井さんたちの思いや愛情、縄文の記憶を秘める犬たちとの触れ合いを通じて命あるものの姿を丁寧に描き出し、古来の記憶を呼び覚ましていく。

『やさしくなあに〜奈緒ちゃんと家族の35年〜』
[1時間50分/日本/2017年]
出演:西村奈緒

「長くは生きられない…」と言われた、障がいのある姪っ子「奈緒ちゃん」とその家族の日々を、伊勢監督が見つめ続けた35年の記録。「奈緒ちゃんが生まれたから、生きたから、たくさんのいのちが生きた。」奈緒ちゃんは44才、元気です!『奈緒ちゃん』「ぴぐれっと」『ありがとう』に続く、家族の物語。

『えんとこの歌 寝たきり歌人・遠藤 滋』
[1時間36分/日本/2019年]
出演:遠藤滋

「激しくもわが拠り所探りきて障害持つ身にいのちにありがたう」
寝たきり歌人、遠藤滋は伊勢監督の学生時代の友人。脳性マヒで寝たきりの生活を強いられながら、介助の若者たちと過ごす「えんとこ」での25年間におよぶ記録。”ありのままのいのち”を生かし合いながら生きる姿を追う。本作は、映画『えんとこ』(1999年公開)から20年を経た続編である。

〈特別料金〉 
一般 1,500円 
2本目から誰でも 1,000円

上映期間 2022年6月18日~7月1日(日替わり上映)
監督 伊勢真一
制作国 日本
公式サイト https://isefilm-movie.jimdofree.com