チセ・アカラ−われらいえをつくる

2022年12月4日・12月14日

第4回【映像でめぐる自然と人びと、暮らしの記録】
ほとり座・富山民藝協会 共同企画

失われてしまった自然と深く共生するくらしには、美しい技術や儀礼がありました。便利な時代に生きる私たちですら、羨ましく感じるほどです。そんな日本と世界の人々の生活文化を記録した、貴重な映像作品の定期上映会を開催します。

〈日時〉
12/4(日)10:00〜(シネマホール)
12/14(水)16:30〜(ライブホール)

〈特別料金〉
一般 1,000円
20歳以下 500円

1972年の春、菅野茂さんら二風谷の人々によって行われた、アイヌの伝統的な家作りの記録である。家作りには二つの工法があった。一つは、地面に穴を掘り、柱を立て、その上に梁、桁、屋根と組み上げていく工法。もう一つは、屋根をまず地面で組み立て、それを人力で持ち上げ柱をかますチセプニ(家起こし)という工法。どちらも屋根の構造の基本をなしているのは、三本の材を結束した三脚状のケトゥンニである。ケトゥンニの工法を、寄棟造りの原型とみる人もいる。アイヌの家作りは、祈りに始まり祈りに終わる。アイヌの家作りには、アイヌの知恵や自然観をうかがうことができる。そして、それらと密接に関わったアイヌ語ののおもしろさ。ケトゥンニはその良い例で、「(自然あるいは神から)私・借りた・木」という意味だという。

上映期間 2022年12月4日・12月14日
上映時間 57分
制作国 日本(1974年)