ありふれた教室

2024年7月6日~7月12日

現代社会の縮図というべき“学校”を舞台に
若き女性教師の悪夢のような極限心理をあぶり出し、
本年度アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートを果たしたサスペンス・スリラー

ある新任女性教師の視点で進行する物語は、校内で発生した小さな事件が予想もつかない方向へと激しくうねり、わずか数日間で学校の秩序が崩壊してしまう異常な事態へと突き進んでいく。
驚くべきことに、本作には荒唐無稽なギミックや誇張の類いは一切ない。教育現場のリアルな現実に根ざし、世界中の学校やあらゆるコミュニティーでいつ暴発しても不思議ではない“今そこにある脅威”をあぶり出す。
2023年の第73回ベルリン国際映画祭パノラマ部門でワールドプレミアされ、ふたつの賞に輝いた本作は、同年のドイツ映画賞にて5部門(作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞)の受賞を達成。本年度アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートも果たした社会派のサスペンス・スリラー。

ポーランド系ドイツ人女性のカーラは、仕事熱心で責任感が強い若手教師。新たに赴任した中学校では1年生のクラスを受け持ち、同僚や生徒の信頼を獲得しつつあった。そんなある日、校内で相次ぐ盗難事件の犯人として、カーラの教え子が疑われる。校長らの強引な調査に反発したカーラは、独自の犯人捜しを開始。するとカーラが職員室に仕掛けた隠し撮りの動画には、ある人物が盗みを働く瞬間が記録されていたが…
やがて盗難事件をめぐるカーラや学校側の対応は噂となって広まり、保護者の猛烈な批判、生徒の反乱を招いてしまう。やがて同僚教師とも対立したカーラは、後戻りできない孤立無援の窮地に陥っていくのだった……。


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上映期間 2024年7月6日~7月12日
上映時間 1時間39分
監督 イルケル・チャタク
出演 レオニー・ベネシュ/レオナルト・シュテットニッシュ/エーファ・レーバウ/ミヒャエル・クラマー/ラファエル・シュタホヴィアク
制作国 ドイツ
制作年 2022
公式サイト https://arifureta-kyositsu.com