恋するピアニスト　フジコ・ヘミング

いつの時代も、どこで暮らしても、私は私らしく生きた
サンタモニカ、パリ、東京。家族の動物たち。そしてピアノ。
これがわたしの、愛すべき世界。


60代後半で鮮烈なデビューを果たして以来、世界中で演奏活動を続け、90歳を超えてもなお自分の音楽を追い求め続けた孤高の天才ピアニスト、フジコ・ヘミング。本作は、2018年に異例のロングランヒットを記録した映画『フジコ・ヘミングの時間』以降の4年間を追ったドキュメンタリー。

戦時中を過ごした岡山に残されているピアノとの再会、父や弟との思い出、コロナ禍での暮らしと祈りを捧げる演奏、そして秘めた恋の話。23年3月、パリでのコンサートでは「ラ・カンパネラ」「別れの曲」など数々の名曲を披露した。

華やかなステージの裏側には、自分の演奏スタイルを追求する力強さと、純情で心やさしい一面もあわせ持つ。愛する動物たちや好きな物に囲まれた自宅で過ごす普段の暮らし、友達との会話、プライベートな思い出を語る映像から、変わらぬ信念とともに90歳を超えた今の素直な気持ちが垣間見える。4年間の旅路を描いた本作を見ていると、今この時も「世界中のどこかで人々に音楽を届けている。今日はどんな色でピアノを奏でようか」と、終わらない旅を続けるフジコの姿が見えてくるようだ。


10月18日(金)新宿ピカデリー他全国公開！

©2024「恋するピアニスト フジコ・ヘミング」フィルムパートナーズ