ぼくが生きてる、ふたつの世界

2024年11月2日~11月15日

母と息子、切なくも心に響く家族の物語

《バリアフリー字幕版・バリアフリー音声ガイド版》
※上映期間 11/2(土)〜11/8(金)

宮城県の小さな港町で暮らす五十嵐家に、男の子が生まれた。両親、祖父母は“大”と名付けて誕生を喜ぶ。ほかの家庭と少しだけ違っていたのは、父・陽介と母・明子の耳がきこえないこと。幼い大にとって、時には母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし成長とともに、周囲から特別な目で見られていることに戸惑い、苛立ち、母の明るさすら疎ましく思いはじめて、冷たい態度をとることが増えていく。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つ大。そして数年後。“きこえない世界”と“きこえる世界”のふたつの世界を行き来するなかで、帰郷したある日、記憶の底に隠れていた母への思いもかけない気持ちがあふれ出す。


親子の物語が、そしてひとりのコーダ*の心の軌跡が、点描のように紡がれていく――。監督は、本作が9年ぶりの長編作品となる、『そこのみにて光輝く』 『きみはいい子』の呉美保。作家・五十嵐大氏の自伝的エッセイを原作に、脚本は『正欲』の港岳彦。吉沢亮が、“きこえる世界”と“きこえない世界”を行き来しながら生きる主人公を体現、自身の居場所を見出していく若者の心を繊細に演じた。母・明子役には、ろう者俳優として活躍する忍足亜希子。

*コーダ:きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供


©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

上映期間 2024年11月2日~11月15日
上映時間 1時間45分
監督 呉美保 / 原作:五十嵐大
出演 吉沢亮/忍足亜希子/今井彰人/ユースケ・サンタマリア/烏丸せつこ/でんでん ほか
制作国 日本
制作年 2024
公式サイト https://gaga.ne.jp/FutatsunoSekai/