早乙女カナコの場合は

この男は、バカだ。でもずっと好きな私は、もっとバカだ。


柚木麻子の小説『早稲女、女、男』を原作に、矢崎仁司監督が繊細な恋愛模様を描く青春ドラマ。橋本愛が主人公・早乙女カナコを演じ、中川大志、山田杏奈、臼田あさ美、中村蒼らが脇を固める。仕事と恋の間で揺れる女性の葛藤と成長をリアルに描く。


大学進学とともに親元を離れたカナコは、入学式の日に演劇サークル「チャリングクロス」で脚本家志望の長津田と出会い、交際を始める。カナコは夢だった編集者を目指し努力を重ね、4年後、大手出版社への就職が決まる。一方、長津田は卒業もせず、脚本も完成させないまま停滞していた。

次第に二人の関係はすれ違い始める。サークルに入った女子大生・麻衣子との浮気疑惑が浮上し、カナコは長津田に対する不信感を募らせる。さらに、内定先の先輩・吉沢から告白され、カナコの心は揺れる。仕事と恋愛、夢と現実の狭間で迷いながら、カナコは自分の生き方を模索する。

大学入学から10年、カナコと長津田はそれぞれの道を歩み始める。カナコと長津田の恋の行方は、果たしてどのような結末を迎えるのか。


（C）2015 柚木麻子/祥伝社 （C）2025「早乙女カナコの場合は」製作委員会