IT‘S NOT ME　イッツ・ノット・ミー

100％カラックス映画、心揺さぶる自画像

レオス・カラックス最新作『IT’S NOT ME　イッツ・ノット・ミー』。それは「これは私ではない」と題されたセルフポートレート。カラックスが初めて自ら編集しためまいのようなコラージュ。「鏡を使わず、後ろ姿で描かれた」自画像。子供の始めての嘘（フィクション）のような「僕じゃない」という言い訳――。

イメージと音の奔流、間断なく入る文字・声・音楽。次々と引用される映画・写真・動画。カラックスの記憶と思考の中に呑み込まれる、魔法のような 42 分だ。

パリの現代美術館ポンピドゥーセンターはカラックスに白紙委任する形で展覧会を構想していたが、「予算が膨らみすぎ実現不能」となり、展覧会の代わりとして作られた。

第77回カンヌ国際映画祭ではプレミア部門で初公開され、大きな注目と関心を集めた本作は、ルモンド紙が「五つ星・傑作」としたのを始め、「ゴダールの精神的後継者による心揺さぶるエッセイ」「カラックスのとてつもない宇宙」と高く評価された。

2025年4月26日（土）ユーロスペースほか全国ロードショー

©Jean-Baptiste-Lhomeau


〈特別料金〉
・一般　1,500円
・その他　通常料金