角川映画祭

2022年4月30日~5月13日

1976年、低迷していた日本映画界に突如彗星のごとく現れ、「読んでから見るか、見てから読むか。」をコピーとした出版界との連動や当時は画期的だったテレビを使った宣伝など、大規模なメディアミックス展開を行ない、絶えず時代をリードし続けている角川映画―
その誕生から45年を記念し、角川映画第1弾として巨匠・市川崑監督がメガホンを撮った『犬神家の一族』の4Kデジタル修復版をはじめ、深作欣二、大林宜彦などベテランから、当時はまだ新人監督だった相米慎二や森田芳光など…現在の日本映画界に影響を与えた一流のクリエーターたちが作り上げた作品をラインナップした「角川映画祭」を開催致します。
常識にとらわれずただただ観客を楽しませるためのエンターテイメントに徹しパワーあふれる傑作を送り出した伝説の「角川映画」をスクリーンにてご堪能頂けますと幸いです。

ほとり座では10作品を2週間日替わり上映!
【特別料金】一般1,500円/シニア1,200円/会員Wポイント


『犬神家の一族』
[2時間26分/日本/1976年]
監督:市川崑
出演:石坂浩二/島田陽子/あおい輝彦

名探偵金田一耕肋を主人公にした横溝正史の同名小説の映画化で、湖畔にそびえる犬神邸に次々と発生する怪奇な連続殺人事件に挑む金田一耕肋の活躍を描く。脚本は「反逆の旅」の長田紀生と日高真也、市川崑の共同、監督は「妻と女の間」の市川崑、撮影は同じ「妻と女の間」の長谷川清がそれぞれ担当。


『復活の日』
[2時間36分/日本/1980年]
監督:深作欣二
出演:草刈正雄/ボー・スベンソン/オリヴィア・ハッセー

恐怖の細菌兵器のために人類はほとんど絶滅、南極に残されたわずかな人々の生きのびる姿を描く。小松左京の同名の小説の映画化で、脚本は「日本の黒幕」の高田宏治とグレゴリー・ナップ、「赤穂城断絶」の深作欣二の共同執筆、監督も同作の深作欣二、撮影は「金田一耕助の冒険」の木村大作がそれぞれ担当。


『人間の証明』
[2時間13分/日本/1977年]
監督:佐藤純彌
出演:岡田茉莉子/松田優作/鶴田浩二

「犬神家の一族」に次ぐ角川春樹事務所製作第二弾。舞台を日本とアメリカに据え、戦後三十年という歳月の流れをつつむさまざまな人間の生きざまを描く。脚本は一般公募で選ばれた「ふたりのイーダ」の松山善三、監督は「新幹線大爆破」の佐藤純彌、撮影は「悶絶!! どんでん返し」の姫田真佐久がそれぞれ担当。


『スローなブギにしてくれ』
[2時間10分/日本/1981年]
監督:藤田敏八
出演:浅野温子/古尾谷雅人/浅野裕子

ふとしたことからめぐり合った二人の男と一人の女の奇妙な生活を描く。片岡義男の同名の小説を映画化したもので脚本は「バージンブルース」の内田栄一、監督は「天使を誘惑」の藤田敏八、撮影は「泥の河」の安藤庄平がそれぞれ担当。


『ねらわれた学園』
[1時間30分/日本/1981年]
監督:大林宣彦
出演:薬師丸ひろ子/高柳良一/峰岸徹

「転校生」の大林宣彦監督が、SF作家・眉村卓の同名ベストセラーを薬師丸ひろ子主演で実写映画化した青春ファンタジー。高校2年生の三田村由香は、自分が超能力を持っていることに気づく。そんな中、由香のクラスに高見沢みちるという少女が転入してくる。みちるは怪しい力を使って生徒会長の座につき、自分の思うままに学園を支配していく。やがて由香は、すべての元凶が謎の少年・魔王子率いる「英光塾」にあることを突き止め……。


『時をかける少女』
[1時間44分/日本/1983年]
監督:大林宣彦
出演:原田知世/高柳良一/尾美としのり

筒井康隆の名作SF小説を、「転校生」の大林宣彦監督が映画化した青春ファンタジー。高校生の芳山和子は、学校の実験室で白い煙とともに立ちのぼったラベンダーの香りをかいだ瞬間、意識を失い倒れてしまう。それ以来、時間を移動してしまうような不思議な現象に悩まされるようになった和子は、同級生の深町一夫に相談するが……。本作が映画初主演となる原田知世がフレッシュな魅力でヒロインを好演し、大ブレイクを果たした。


『セーラー服と機関銃』
[1時間52分/日本/1981年]
監督:相米慎二
出演:薬師丸ひろ子/風祭ゆき/三國連太郎

遠い血縁関係にあるヤクザの親分が死んで跡目を継ぐことになった女高生が四人の子分と、対立する組織に戦いを挑む。赤川次郎の同名の小説の映画化で、脚本は「陽炎座」の田中陽造、監督は「翔んだカップル」の相米慎二、撮影は「獣たちの熱い眠り」の仙元誠三がそれぞれ担当。


『探偵物語』
[1時間51分/日本/1983年]
監督:根岸吉太郎
出演:薬師丸ひろ子/秋川リサ/岸田今日子/松田優作

殺人事件に巻き込まれた私立探偵と女子大生が、事件を解決し愛を経験するまでを描く。赤川次郎の同名小説の映画化で、脚本は「ニッポン警視庁の恥といわれた二人組 刑事珍道中」の鎌田敏夫、監督は「俺っちのウエディング」の根岸吉太郎、撮影は、「汚れた英雄」の仙元誠三がそれぞれ担当。主題歌は、薬師丸ひろ子(「探偵物語」)。


『戦国自衛隊』
[2時間18分/日本/1979年]
監督:斎藤光正
出演:千葉真一/中康次/江藤潤

四百年前の戦国時代にタイム・スリップした演習中の自衛隊一個小隊の姿を描く。半村良の同名の小説の映画化で、脚本は鎌田敏夫、監督は「悪魔が来たりて笛を吹く(1979)」の斎藤光正、撮影も同作の伊佐山巌がそれぞれ担当。千葉真一芸能生活20周年作品。


『幻魔大戦』
[2時間13分/日本/1983]
監督:りんたろう
出演:古谷徹/小山茉美/池田昌子

大宇宙の破壊を企む暗黒の支配者、幻魔と戦う地球の各地から集まったエスパーたちの活躍を描く。平井和正、石森章太郎の同名の原作のアニメーションで、脚本は「宇能鴻一郎の姉妹理容室」の内藤誠、「襲われる女教師」の桂千穂、真崎守の共同執筆、監督は「さようなら銀河鉄道999」のりんたろうがそれぞれ担当。

上映期間 2022年4月30日~5月13日
公式サイト https://cinemakadokawa.jp/kadokawa-45/index.html