一人になる 医師 小笠原登とハンセン病強制隔離政策
2022年5月14日~5月20日
この国では、ハンセン病をわずらった人たちが、人間としての尊厳を奪われ、家族たちも差別と偏見にさらされる、いのちを削らなければならない、という状況が続いてきました。国は1907年に「癩予防ニ関スル件」を制定。ハンセン病患者を「強制隔離」するという政策をはじめました。そして政治家や法律家、宗教家やなんと医師までも、その過ちを見抜けず、無批判に「追従」してきたのです。それが1996年の「らい予防法」廃止まで、89年も続いてきたのです。この間、「人間回復」への闘いがこつこつと積み重ねられてきました。「ハンセン病は不治の病ではないし、遺伝でも、強烈な伝染病でもない、隔離は必要ない」と言い続けてきた一人の医師がいました。小笠原登は、一人の医師として、一人ひとりの患者に接し、患者を「隔離」から守ろうとしたのです。それは国という「厚く高い壁」の前には、小さな「抵抗」でしかなかったかもしれませんが、隔離の中で生きる人々に仄かな灯りをともしつづけたのです。真宗の僧侶でもあった小笠原登を生み出した「土壌」と、彼をのみ込んでいった国策、それに歩調をあわせた真宗教団。そのような時代社会にあって、「一人になる」ことを恐れず、医師として信じる道を進んだ背景や、人との出会いを描いたのがこの作品です。
【特別料金】大人1,000円
【駐車サービス】下記の有料駐車場は2時間無料
○東別院駐車場
(41号線より入出庫)
○富山本願寺駐車場
(駐車場渡ってすぐほとり座)
上映期間 | 2022年5月14日~5月20日 |
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上映時間 | 1時間39分 |
監督 | 髙橋一郎 |
制作国 | 日本(2021年) |
公式サイト | https://www.hitorininaru.com/ |