エリック・ロメール〈六つの教訓話〉D・E・Fプログラム

2021年10月16日~10月29日(日替わり上映)

エリック・ロメール監督特集上映
〈六つの教訓話〉デジタル・リマスター版

構想10年をかけいちばん最初に作りあげた連作〈六つの教訓話〉
劇場初公開の初期短編6作品も同時上!


●Dプログラム

『クレールの膝』
 [1970/フランス/1時間46分]

エリック・ロメール監督による「六つの教訓語」シリーズの第5作。結婚を控えた中年男ジェロームは、少年時代を過ごした避暑地アヌシーを訪れ、旧友である女性作家オーロラと再会する。オーロラが仕事部屋を借りているボルテール夫人の家を訪ねたジェロームは、夫人の10代の娘ローラに興味を抱き、オーロラの次回作のネタとしてローラを誘惑することに。やがて、ローラの姉クレールが恋人を伴って現われると、ジェロームはクレールの美しい膝に心を奪われてしまう。主演は「女は女である」「いとこ同志」のジャン=クロード・ブリアリ。1970年に製作され、日本では1989年に初公開。2006年にロメール監督の特集「ロメールと女たち」で上映。


『ある現代の女子学生』<短編>
 [1966/フランス/14分]


●Eプログラム

『愛の昼下がり』
 [1972/フランス/1時間38分]

エリック・ロメール監督が1960年代から70年代初頭にかけて発表した連作シリーズ「六つの教訓話」の最後の1編。パリに事務所を構える弁護士フレデリック。郊外で妊娠中の妻や幼い娘と暮らす彼は、不満はないがどこか満たされない日々を送っていた。そんなある日、フレデリックは旧友の元恋人クロエと偶然再会する。それ以降、クロエは頻繁にフレデリックのもとを訪れるようになり、フレデリックもまた彼女との関係を夢想する。実生活でも夫婦のベルナール・ベルレーとフランソワーズ・ベルレーが主人公とその妻を演じた。クロエ役に、歌手やモデルとしても活躍した女優ズーズー。シリーズの他作品のヒロインたちが、主人公の白昼夢に登場する。


『ヴェロニクと怠慢な生徒』
 [1958/フランス/19分]


●Fプログラム

『獅子座』
 [1959/フランス/1時間43分]

フランスの名匠エリック・ロメールが1959年に発表した長編デビュー作で、ヌーベルバーグ初期を代表する記念碑的作品。パリで気ままに暮らす自称作曲家のピエールは、叔母の莫大な遺産を相続することに。有頂天になり派手なパーティを開くピエールだったが、遺産はすべて彼の従弟の手に渡ることが判明する。金の無心をしようにも友人たちはバカンスのため不在で、アパートを追い出され一文無しになったピエールは、パリの街をあてもなくさまよう。ジャン=リュック・ゴダールがカメオ出演。クロード・シャブロルが製作を手がけた。


『モンフォーコンの農婦』
 [1967/フランス/14分]

上映期間 2021年10月16日~10月29日(日替わり上映)
監督 エリック・ロメール
制作国 フランス
公式サイト http://www.rohmer-sixcontesmoraux.jp/