『かば』川本貴弘監督 舞台挨拶〈詳細〉

2022年8月13日(土)

『かば』川本貴弘監督 舞台挨拶登壇が決定!

2022/8/13(土)・14(日)
上映/13:20
舞台挨拶/15:45頃~
ゲスト/川本貴弘 監督
会場/ほとり座 シネマホール

〈作品紹介〉

1985年、バブル景気を迎えようとする日本に、世の中の矛盾が集まったかのような地域があった。
大阪西成区。出自、偏見、校内暴力、すさんだ家庭……過酷な環境のなかでよりよい明日を夢見て、悩み、苦しみ、しかしたくましく自分たちの生き方を模索するたくさんの子どもたちがそこにはいた。
彼らと向き合い、正面からぶつかった実在の教師、蒲益男(かば・ますお)の生き方を描いた感動の物語。

プロデューサー・監督・脚本の三役を務めるのはロックバンド・騒音寺のPVを手がけるなど映像ディレクターとして活躍後、『秋桜残香』(2005)『傘の下』(2012)を監督した川本貴弘。
2010年に58歳で亡くなった蒲先生のことを知るや2014年から2年半にわたり取材。
教師と生徒が何度もぶつかっては理解し合った姿を知るにつれ、現代を生きる人たちへの道しるべになるものが作れると確信。2017年にパイロット版をつくり映画製作への理解を訴え続けた結果、2万人を超える人々から完成を望む声が寄せられた。
企画から7年、ついに映画は完成、ここに劇場公開が実現した。

教師と生徒である前に人と人として向き合い、互いに尊敬と信頼と理解を持つことの大切さ。
ソーシャルディスタンスが叫ばれる未曽有の混乱の今、真の人間同士のつながりとは何か、これからの時代を生きるヒントがこの映画にはある。

実在した蒲先生を演じるのは、自身も大阪出身である山中アラタ。
ヒロインの新米教員・加藤先生を映画初主演となる折目真穂。もうひとりのヒロイン・由貴にNMB48を卒業後、女優として再始動する近藤里奈が映画初出演。
同僚教師役には木村知貴、牛丸亮、高見こころ、石川雄也ら実力派が脇を固める。
さらには関西の演劇界から皷美佳、浅雛拓、山本香織らが加わり、映画にリアリティを与えている。

 


 

川本 貴弘(かわもと・たかひろ)

制作総指揮・原作・脚本・監督
1973年9月14日 京都市伏見区生まれ
【バイオグラフィ】
映像制作を学びフリーのディレクターとして、吉本興業芸人(主に幼なじみであるブラックマヨネーズ 吉田 敬)の劇場用VTRやコントなどを制作する。
ブラックマヨネーズ 吉田 敬と共同制作した自主制作映画「ドラゴンマーケット」で初監督、第3回インディーズ・ムービー・フェスティバルで審査員特別賞を受賞。ロックバンド騒音寺のPVを手掛けるなど、関東で商業ディレクターとして活動した後、関西へ活動拠点を戻す。
2005年、映画「秋桜残香」でデビュー。
2012年には長編映画「傘の下」を公開、プロデューサー/監督を務めた。
西成に実在する中学校をモデルにした、現在制作中の「かば」は足掛け7年にわたっている。
2014年から2年間の取材活動ののち、制作中止の危機を迎えるなど紆余曲折を経るも、支援者の輪が広がり、2017年には趣旨に賛同したスタッフ、俳優が集まり、パイロット版が完成する。
前作「傘の下」同様、「人と人が向き合い理解する大切さ」を描くこの作品は、未来を変える力があると信じ、日本全国を周って上映会や講演を行なっている。 いよいよ2021年7月公開が決定した。【フィルモグラフィ】
97年 映画【ドラゴンマーケット】制作/監督/脚本(自主制作作品)
99年 映画【ぶっちぎりパラダイス】制作/監督/脚本(自主制作作品)
映画【皆殺しのバラード】制作/監督/脚本(自主制作作品)
騒音寺PV【裸の街】【下宿ハウスロック】監督(自主制作作品)
01年 騒音寺PV集【ビック・シット・カミン】監督(商業制作作品)
03年 映画【イメージの映画】監督/脚本(商業制作作品)
05年 映画【秋桜残香】監督(商業制作作品)
06年 映画【ハードレイン】制作/監督/脚本(自主制作作品)
08年 騒音寺PV【karasu on my shoulder】監督(商業制作作品)
11年 騒音寺PV【いい暮らし求ム】監督(商業制作作品)
騒音寺PV【大阪ジョンガラ考】監督(商業制作作品)
12年 映画【傘の下】制作/監督/脚本(自主制作作品)