『裸のムラ』五百旗頭幸男監督 舞台挨拶〈詳細〉

2022年11月12日(土)

『裸のムラ』五百旗頭幸男監督 舞台挨拶登壇が決定!

2022/11/12(土)・11/13(日)
上映/12:00
舞台挨拶/14:05頃~
ゲスト/五百旗頭幸男 監督
松井誠志さん・ヒクマ バルベイドさん(共に出演者)(13日のみ)
会場/ほとり座 シネマホール

〈作品紹介〉

舞台は石川県。現職最長となる7期27年目の谷本正憲知事(75)は、コロナ禍に「無症状の方は石川県にお越しいただければ」と失言、「4人以下での会食」を呼びかけながら自身は90人以上で会食。永すぎた権力集中が招いた綻びか、仕える者は忖度の度合いを強め、為政者は傍若無人になっていく。そんな長期県政もついに終焉を迎えた。8選出馬に前向きに見えた谷本の機先を制したのは、谷本の選対本部長を務めていた衆議院議員の馳浩 。新知事が掲げたスローガンは「新時代」。そういえば22年前、衆議院に初当選した馳が掲げていたのもまた「新時代」だった。ムラの男たちが熱演する栄枯盛衰の権力移譲劇。ここ一番で必ず登場するのは、ご存知キングメーカーの森喜朗だ。いっぽうキャメラは、市井の生活者へも向けられる。同調圧力の強い社会で暮らすムスリム一家、車で移動しながら生活や仕事 をするバンライファーの家族の姿から、理想や自由をめぐる葛藤と矛盾が浮かび上がる。

 

監督:五百旗頭幸男(いおきべ・ゆきお)

1978年兵庫県生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。2003年チューリップテレビ入社。スポーツ、県警、県政などの担当記者を経て、16年からニュースキャスター。20年3月退社。同年4月石川テレビ入社。ディレクター作品に「異見~米国から見た富山大空襲~」(16/ギャラクシー賞奨励賞・日本民間 放送連盟賞優秀賞)、冬季は閉鎖されている立山黒部アルペンルートの通年営業化計画を検証した「沈黙の山」(18/ギャラクシー賞選奨・日本民間放送連盟賞優秀賞)など。17年に富山市議会の政務活動費不正問題を追ったドキュメンタリー番組「はりぼて~腐敗議会と記者たちの攻防~」にて文化庁芸術祭賞優秀賞、放送文化基金賞優秀賞、日本民間放送連盟賞優秀賞などを受賞。20年、同じく富山市議会の不正を追い続けた映画『はりぼて』を砂沢智史とともに監督し劇場公開。全国映連賞、日本映画復興賞などを受賞した。21年、石川テレビ移籍後に発表したドキュメンタリー番組「裸のムラ」にて地方の時代映像祭選奨を受賞。22年、「日本国男村」を制作。富山市議会政務活動費不正受給問題の取材では菊池寛賞、日本記者クラブ賞特別賞、JCJ 賞、ギャラクシー賞大賞を受賞。 著書に「自壊するメディア」(講談社、共著)、「富山市議はなぜ14人も辞めたのか~政務活 動費の闇を追う~」(岩波書店、共著)。