「そしてキアロスタミはつづく」トークイベント〈詳細〉

2022年3月13日(日)

土肥悦子さん

ショーレ・ゴルパリアンさん

「そしてキアロスタミはつづく」特集上映を記念して、
土肥悦子さんとショーレ・ゴルバリアンさんをお呼びし、
トークイベントを開催!

2022/3/13(日)
『友だちのうちはどこ?』上映/13:10~
トークイベント/14:45頃〜
ゲスト/土肥悦子さん、ショーレゴルバリアンさん
会場/ほとり座 シネマホール

 

〈作品紹介〉
『友だちのうちはどこ?』
イラン北部の小さな村。同級生モハマッド=レザのノートを間違えて持ち帰ってしまったアハマッド少年。「ノートを忘れたら退学だ」という先生の言葉を思い出したアハマッドは、ノートを届けに、遠く離れた友だちの家へと走り出す。何度も道に迷い、大人たちに翻弄されるアハマッド少年の不安げな表情が、のどかな風景のなか実にスリリングに映し出される。職業俳優を使わず、村の住人や子どもたち、実際の家や学校を用いて撮影するキアロスタミの撮影スタイルを象徴する作品であり、キアロスタミの名を世界各国に知らしめた、映画史上に輝く傑作。アハマッドが何度も走り抜ける「ジグザグ道」の風景は、その後の作品にも受け継がれていく。


 

土肥悦子(どひ・えつこ)
 (有)シネモンド代表、一般社団法人こども映画教室®代表理事1989~95年にユーロスペースにて買付・宣伝を担当。レオス・カラックス監督、アッバス・キアロスタミ監督などの作品を担当。キアロスタミの『友だちのうちはどこ?』の制作秘話やキアロスタミと黒澤明監督との対談などを収録した書籍『そして映画はつづく』(晶文社刊)企画・翻訳(ショーレ・ゴルパリアンと協同翻訳)。1995年、金沢に移住「’96・イラン映画祭」をユーロスペース他全国都市にて巡回上映。1998年にミニシアター「シネモンド」を金沢に開館。2001年東京に戻る。2004年より金沢で「こども映画教室」をプロデュース。2012年アミール・ナデリ監督『駆ける少年』配給宣伝。2013年「こども映画教室」の拠点を東京に移し、活動を全国に拡大。2015年度日本映画ペンクラブ奨励賞受賞。2017年よりフランスの国際的映画教育プロジェクト「映画、100歳の青春」に参加。2017年より東京国際映画祭において「TIFFティーンズ映画教室」を企画運営。2019年3月にはチリ大学にて「国際映画教育シンポジウム 映画は学校だ!」にて発表。2019年に法人化、「一般社団法人こども映画教室」となる。代表理事に就任。文化庁の事業に採択され、公教育でのこども映画教室がはじまる。

 

ショーレ・ゴルバリアン
イラン生まれ。1979年に来日し、1991年から通訳、翻訳家として映画界で活躍。イラン・イスラム共和国放送やNHKにおいて、通訳業務に従事した他、東京藝術大学グローバルサポートセンター特任助教授等の役職を歴任。日・イラン合作映画制作及び字幕翻訳事業を通じて、二国間の文化交流の促進に尽力し、イラン映画や中近東映画の紹介に努めている。近年は映画製作も手がけ、主な作品は「アフガン零年」(03/セディク・バルマク監督)、「CUT(11/アミール・ナデリ監督)、「MAKI マキ」(17/ナグメ・シルハン監督)、 「ホテルニュームーン」(19/筒井武文監督)など。キアロスタミをはじめとする個性派ぞろいの監督たちとともに映画をつくり、訳し、拡め、二つの文化に橋をかけた自身の涙と笑いの半生記「映画の旅びと イランから日本へ」がみすず書房より202191日に刊行された。20187月、外務大臣表彰を受章、202011月、旭日双光章を受賞。