椿山 焼畑に生きる

2022年6月5日・6月13日

第2回【映像でめぐる自然と人びと、暮らしの記録】
ほとり座・富山民藝協会 共同企画

失われてしまった自然と深く共生するくらしには、美しい技術や儀礼がありました。便利な時代に生きる私たちですら、羨ましく感じるほどです。そんな日本と世界の人々の生活文化を記録した、貴重な映像作品の定期上映会を開催します。

〈日時〉
6/5(日)10:00〜(シネマホール)
6/13(月)16:30〜(ライブホール)

〈特別料金〉
一般 1,000円
20歳以下 500円


椿山(つばやま)は、四国の最高峰石槌山の南方、急峻な渓谷奥の斜面にある戸数30戸ほどの小集落である。その椿山は、雑穀主体の焼畑作業を営々と続けてきた。これは、椿山の焼畑を中心にした一年の生活と人々の生きざまを、4年にわたって記録した長編である。焼畑は第二次世界大戦後まで全国各地で行われていたが、1950年代に入って急速に消えていった。しかし、椿山の人々は焼畑を続けてきた。隣村からはるかに遠い地にある椿山には、昨今の日本人がややもすれば忘れがちなものが多々ある。例えば、明日への備え。各家の倉には山と積まれたヒエの俵がある。ヒエを必要とする時代は過ぎ去ったのに、である。

・1977年度キネマ旬報文化映画ベストテン第2位

上映期間 2022年6月5日・6月13日
上映時間 1時間35分
制作国 1977年(日本)